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ハイレゾ・アルバムシリーズ

J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV846-869(1722年自筆手稿譜)

J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV846-869(1722年自筆手稿譜)
(DSD11.2MHz|PCM192kHz/24bit <無料試聴>)

2018年11月1日(木) 11:00 〜

J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻BWV860 第15番(抜粋) 1:00
J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻BWV860 第15番(抜粋) 1:00


【アルバム紹介】
 緻密で美しい録音が話題を呼んだ前作「メディテイション ~フローベルガーの眼差し~」に続く第2弾は、鍵盤作品の金字塔として知られる「J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集」第1巻。
チェンバロを奏でるのは、前作「メディテイション ~フローベルガーの眼差し~」と同じ桒形亜樹子。今日では一般化されている急速なテンポや12等分平均律による音律を見直し、桒形ならではの新解釈によるバッハ演奏を提示しています。
 まだあまりハイレゾ録音が多くないこの名作を、DXD(352.8kHz/24bit)オリジナルレコーディングでお届け。いま聴ける最高の音質と演奏解釈による「平均律」としてお愉しみいただけます。

【演奏】
 桒形亜樹子(チェンバロ)

【レコーディング】
 2017年12月15~18日 埼玉県三芳町文化会館コピスみよしホール

【プロデューサー&ミュージック・バランサー】
 深田 晃

【使用楽器】
 チェンバロ:Joel Katzman 2001年アムステルダム制作
(1638年J.ルッカースによるフレミッシュモデル)
 楽器調整・調律:林 彰見
 ピッチ:a=414Hz  音律:B.Lehman案による1/6sc分割不等分律(2004年)

本作品はe-Onkyo music、 mora 等で配信中です。詳しくはこちらから

【演奏者からのメッセージ】

  • この録音に寄せて -
     鍵盤音楽の『旧約聖書』とさえ位置付けられ、J.S.バッハの器楽作品の中でも星の数ほど録音され名盤も多いこの曲集である。敢えて私がもうひとつ世の中に送り出す意味があるのか正直なところ悩ましいのだが、2つの点においては新しい試みを実現できたかもしれない。1つは「テンポ設定の見直し」である。一般的に急速なテンポでの演奏が多い第2番ハ短調や第5番ニ長調の前奏曲、逆に遅い第8番嬰ニ短調フーガ、第24番ロ短調前奏曲など個人的に違和感を拭いきれないことがしばしばあった。実はバッハはこれら全てに同じ拍子記号Cを与えている。さらに言えば48曲中30曲が C拍子(4/4ではない!)なのだ。録音にあたって最近の17,18世紀の記譜法、拍子記号に関しての盛んな議論などをヒントに、この曲集内での「C」記号に何か基準のようなものが見出せないか考えてみた。現段階の結論としては簡単に言うと、バッハは2つの違った意味でこれを用いているらしい、ということである。もちろんこの録音での設定は、数多くの可能性のうちの一つに過ぎないだろうが。
     もう一つは使用している音律である。『平均律』曲集というのは誤訳であり、原題の中に「平均」という語は存在しない。バッハがこの曲集の演奏に完全な12等分平均律を意図していたとは、私には考えにくい。一時代前まではバッハと同時代のヴェルクマイスター第3法の音律が用いられることが多かったのだが、今世紀になってから新しい議論が沸騰した。表紙の上部にバッハが自ら記したと思われる螺旋の模様が音律を表している、という説である。ここから多くの音律案が産み落とされたのだが、この録音にはそのうちの1つであるピタゴラス長3度(12等分平均律のそれよりもさらに広い!)を避けつつシャープ、フラット記号の多い調にも滑らかに移行できるものを採用した。

    2018年7月 東京にて 桒形 亜樹子

    【桒形亜樹子プロフィール】
    東京生まれ。東京芸術大学附属音楽高校作曲科卒、同大作曲科入学。在学中にDAADドイツ政府交換給費留学生として渡独、デトモルト北西ドイツ音楽院及び、シュトゥットガルト芸術大学チェンバロ科を最優秀で卒業。国家演奏家資格取得。09年にフランスに渡り、セルジー・ポントワーズ国立地方音楽院及び、ショーモン市立音楽院にてチェンバロ、通奏低音講師を務める傍ら、ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。第8回ブリュージュ国際チェンバロコンクール最高位と聴衆賞、第8回パリ国際チェンバロコンクール2位ライプツィヒ国際バッハコンクール他に入賞。現代音楽の紹介にも力を注ぎ、委嘱を含む世界初演、日本初演は多い。文化庁在外研修員としてイタリア、スペインで研鑽を積んだ後、17年に及ぶ欧州滞在にピリオドを打ち2000年に帰国、ソリスト、通奏低音奏者としての演奏活動の他、音律、古楽演奏に関するレクチャーコンサート、セミナーを数多く開催。東京音楽大学、東京藝術大学、名古屋芸術大学などで特別講義、「古楽コンクール山梨」審査員。現在東京藝術大学講師、松本市音楽文化ホール講師。
    (※楽曲データ上では「桒」の字を「桑」表記としております)





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